「治験に参加すると、どんな検査を受けられるの?」――ご相談の中でよくいただく質問です。治験では、参加者の健康状態を慎重に確認するため、通常の健康診断よりも詳しい検査項目が含まれることがあります。本コラムでは、福岡・熊本エリアでご紹介してきた案件をもとに、一般的な検査項目を整理します。

なお治験は「アルバイト」ではなく、医薬品開発への**ご協力(ボランティア)です。お支払いされるのは「給与」ではなく、通院・入院などの負担を軽くするための協力費(治験負担軽減費)**となります。

スクリーニング検査で受けられる主な項目

参加前に行われる事前健康診断(スクリーニング)では、以下のような検査が行われることが一般的です。

血液検査(30項目以上)

  • 血球数:白血球・赤血球・血小板など
  • 肝機能:AST、ALT、γ-GTP、ALP、総ビリルビン
  • 腎機能:クレアチニン、尿素窒素、eGFR
  • 脂質:総コレステロール、HDL、LDL、中性脂肪
  • 血糖:空腹時血糖、HbA1c
  • 電解質:ナトリウム、カリウム、クロール、カルシウム
  • 感染症:HBV、HCV、HIV、梅毒など

尿検査

  • 蛋白、糖、潜血、ウロビリノーゲン、ケトン体、pHなど

生理検査

  • 心電図(12誘導)
  • 血圧測定(場合により24時間血圧)
  • 身長・体重・BMI

案件によって追加されることがある検査

  • 胸部X線
  • 腹部超音波(エコー)
  • MRI・CT検査
  • 呼吸機能検査
  • 眼底検査
  • ホルモン検査

詳しいスクリーニング内容はスクリーニング検査の内容もご覧ください。

健康診断との違い

一般的な企業健診と比べて、治験のスクリーニングは

  • 項目数が多い(特に血液検査)
  • 基準値が厳しい(試験の安全性確保のため)
  • 検査結果のフィードバックが詳しい

という特徴があります。健康状態をしっかり把握できる機会としても活用される方が多いです。

参加中・参加後の検査も含まれる

治験は、スクリーニングだけでなく参加中・終了後の経過観察でも検査が行われます。

  • 入院中:採血、心電図、バイタルチェックが日々行われる
  • 通院中:定期的な血液・尿検査
  • 終了後:フォローアップ検査(1〜2週間後など)

これらすべて、ご参加いただく方の費用負担は基本的に発生しません。

検査結果の取り扱い

スクリーニングや試験中に行われた検査結果は、医療機関から参加者本人にフィードバックされる場合があります。詳しくは各案件の説明会で確認されると安心です。

ただし、検査結果はあくまで「治験参加のための健康確認」が目的であり、診断・治療を行うものではありません。気になる数値があれば、改めて医療機関の受診をおすすめします。

まずは情報を見てみるところから

「どんな検査が受けられるか、案件ごとに知りたい」という方もお気軽にご相談ください。

九州治験案内センターでは、九州エリアで実施されている治験・モニター情報をInstagramでまとめてお届けしています。Instagramの@fukuoka_chiken_infoからDMでお気軽にご質問ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 検査結果は自分で確認できますか? A. 案件や医療機関によります。希望される場合は事前にお伝えください。

Q. 検査で異常が見つかった場合はどうなりますか? A. 治験への参加は見送られる場合がありますが、必要に応じて医療機関から受診を案内されます。

Q. 検査だけ受けることはできますか? A. いいえ、治験参加を前提とした事前健診のため、検査のみの受診はできません。

Q. 採血量はどれくらいですか? A. 案件によりますが、1回あたり10〜30ml程度が一般的です。安全な範囲で実施されます。

Q. MRIや胸部X線は誰でも受けられますか? A. 妊娠中・体内金属がある方など、受けられない場合があります。事前に申告が必要です。